奈良県天理市に鎮座する石上神宮は、日本最古と言われているパワースポットです。
石上神宮の最大の特徴は、「起死回生」のご利益があること。七支刀の刺繍が入った起死回生のお守りも人気です。しかし、石上神宮は怖いと言われていることをご存知でしょうか。そのような噂が気になって、参拝をためらってしまう方もいるかもしれません。
そこで、この記事では石上神宮が怖いと言われる3つの理由や、石上神宮の歴史や見どころについて解説します。ぜひこの記事を参考にして、安心して石上神宮を訪れてみてください。
石上神宮が怖いと言われる3つの理由
石上神宮は怖いという噂があります。石上神宮が怖いと言われる理由については、以下のとおりです。
・不思議体験をした人がいるから
・石上神宮の周辺の街並みが怖いから
・ご利益がすごいから
詳しく解説します。
その1 不思議体験をした人がいるから
石上神宮を訪れた人の中には、不思議な感覚に包まれ、怖いと感じたという人もいるようです。特に霊感の強い人や、気に敏感な人は不思議な体験をすることが多いと言われています。
例えば、霊感の強い人が石上神宮を訪れると不思議な写真が撮れたり、特定の場所で不思議な感覚に包まれたりすることがあるようです。石上神宮には禁足地もあるので、その周辺で空気が変わったと感じる声も多く上がっています。
その2 石上神宮の周辺の街並みが怖いから
石上神宮を参拝する人の中には、周辺の街並みが怖いと感じる人もいるようです。石上神宮がある天理市は、江戸時代に興った天理教で知られています。
市内には、天理教の特徴的な建物である「おやさとやかた」が多く存在しており、そのために周辺の街並みが怖いと感じられる理由となっているのでしょう。
「おやさとやかた」は5階から8階建ての建築物で、天理市内に複数立ち並んでおり、独特な雰囲気を醸し出しています。
その3 ご利益がすごいから
石上神宮が怖いと言われる理由は、そのご利益が非常に強力であるからです。石上神宮のご利益は、「起死回生」「病気平癒」「学業成就」「健康長寿」「開運招福」の5つとなっています。
特に国宝である七支刀は、起死回生をもたらす力で有名です。石上神宮はその恐るべきほどのご利益のために、怖いと言われているのかもしれません。
石上神宮について
石上神宮は怖いという噂もありますが、どんな歴史やご利益がある神社なのでしょうか。ここでは、石上神宮の歴史や神様、ご利益について解説します。
石上神宮の歴史と神様
石上神宮は、平安時代に朝廷から特別に選ばれた22社のうちの1社です。また、石上神宮の創建は約1700年前で、伊勢神宮と並んで「日本最古の神宮」と言われています。
石上神宮に祀られている神様は、以下の3人です。
①布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ):布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)という刀に宿る神様です。
②布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)十種瑞宝(とくさのみずたから)という神宝に宿る神様です。十種瑞宝はあらゆる病気を治癒し、死者を蘇らせる霊力を持つ宝とされています。
③布津斯御魂大神(ふつしみたまのおおかみ)天十握剣(あめのとつかのつるぎ)という刀に宿っている神様です。
石上神宮のご利益
石上神宮のご利益は最強と言われています。石上神宮のご利益は、以下の5つです。
①起死回生:石上神宮を訪れると、危機を乗り越える力を得られます。起死回生のご利益があるお守りもあるので、人生の困難に直面している方は、ぜひ石上神宮を訪れてみてください。
②病気平癒:石上神宮を訪れると、病気が平癒されるご利益があります。病気に苦しんでいる場合でも、石上神宮のスピリチュアルな力によって病状が回復に向かうでしょう。
③学業成就:石上神宮を訪れると、学業の成功につながるご利益を受けることができます。石上神宮の境内には、ニワトリが「落ちない」ご利益をもたらすという説明書きがあります。試験を控えている人が合格を祈ると、良い結果が得られるでしょう。
④健康長寿:石上神宮には、健康長寿のご利益があります。石上神宮を訪れることで、健康状態を改善し、長寿を迎えることができるはずです。
⑤開運招福:石上神宮を訪れると、幸運と福を招くご利益が得られます。日本最古の神社である石上神宮は、強力なスピリチュアルなエネルギーを持っているため、参拝することで幸運を招いてくださるでしょう。
石上神宮の見どころ
石上神宮は見どころの多い神社です。特におすすめのスポットについては、以下の5つが挙げられます。
①楼門
②拝殿
③ニワトリ
④禁足地
⑤大鳥居
ひとつずつ解説します。
①楼門
楼門は、1318年に第96代後醍醐(ごだいご)天皇によって建立され、重要文化財として指定されています。以前は、鐘楼門には上層に鐘が吊るされていましたが、明治時代初期の「神仏分離令」により、鐘は取り外されて売却されました。
二重の正面に掲げられた木製の掛け軸には、「萬古猶新(ばんこゆうしん)」という文字が書かれており、これは明治・大正時代の元老である山縣有朋(やまがたありとも)によるものです。
②拝殿
第72代の白河天皇は、石上神宮に深い信仰を寄せており、永保元年(1081年)に石上神宮の鎮魂祭のために、宮中の神嘉殿(しんかでん)を寄進されたと伝えられています。
建築様式の分類によると、この建物は鎌倉時代初期に建てられたと推定されていて、いずれにしても、この拝殿は現存する最古のものであり、国宝に指定されています。
③ニワトリ
石上神宮の境内には、現在約30羽のニワトリが参道をはじめ境内の各所にいます。ニワトリの種類は、長鳴鶏(ながなきどり)の一種の東天紅(とうてんこう:高知県産・天然記念物)、烏骨鶏(うこっけい:天然記念物)、採卵用種のレグホン・ミノルカなど様々です。
ニワトリは、『古事記』や『日本書紀』に登場し、暁に時を告げる鳥として神聖視され、神様の使者としても扱われています。石上神宮の広大な境内では、自由にさまざまなものをついばみながら生息しているので、ニワトリと戯れることも楽しみのひとつですね。
④禁足地
拝殿の後方にある「布留社」と刻まれた剣先状の石製瑞垣が囲む、東西44.5m、南北29.5m、面積約1300平方mの地は「禁足地」と呼ばれ、石上神宮内で最も神聖な領域として尊ばれています。
かつて本殿が存在しない時期には、禁足地が御本地として御神体を祀っていました。禁足地には土を盛ったところがあり、その下にご神体の刀剣が埋められている という伝承があります。
⑤大鳥居
参道の入口にそびえ立つ大きな鳥居は、昭和3年に昭和天皇の御大典を記念して建てられました。高さ7メートル、最上部の笠木は長さ10メートルあり、台湾産の檜(ひのき)が使用された明神造りが用いられています。
平成23年3月に腐朽や耐久性に関する調査が行われ、急速な修理が必要との提言を受けたため、大鳥居は解体され、柱や貫などが取り替えられ、同年9月に再建されました。
まとめ
今回は、石上神宮が怖いと言われる理由について解説しました。石上神宮が怖いと言われる理由については、以下のとおりです。
・不思議体験をした人がいるから
・石上神宮の周辺の街並みが怖いから
・ご利益がすごいから
石上神宮では、怖いほどのご利益が得られることが分かりました。それほど強いパワースポットなので、霊感の強い人なら不思議な体験をすることもあるかもしれません。ご利益を授かりたい方は、ぜひ石上神宮を訪れてみてください。
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