琵琶湖に浮かぶ神秘的な島・竹生島は、「神の住む島」として古くから信仰を集めているパワースポット。ですが、一方で「やばい」「怖い」といった噂も囁かれており、不思議な力を感じさせる場所としても知られています。
「琵琶湖に浮かぶ竹生島って本当にやばいの?」
「どんな場所なの?」
など竹生島について気になることも多いですよね。
そこで今回は、琵琶湖に浮かぶ島・竹生島の特徴や、古くから語り継がれている伝説について詳しく解説します。また、島内にあるパワースポットについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
琵琶湖に浮かぶ島はやばい?竹生島とは?
琵琶湖に浮かぶ竹生島は、神秘的なパワースポットとして多くの人に知られています。ここでは、琵琶湖に浮かぶ島「竹生島」について詳しく解説します。
琵琶湖の竹生島について
滋賀県・琵琶湖に浮かぶ竹生島は、神仏が宿るとされるスピリチュアルな無人島です。国の名勝および史跡にも指定されており、豊かな自然と神秘的な雰囲気が魅力です。
奈良時代、僧・行基が仏教の守護神である四天王像をこの地に安置したことから、竹生島は「神の住む島」として信仰されるようになりました。島の南部には、竹生島神社と法厳寺が並び立ち、いずれも強力なご利益があるとされるパワースポットとして、多くの参拝者や観光客が訪れています。
琵琶湖の竹生島の歴史

竹生島は、古来より人々の信仰を集めてきた神聖な島で、その信仰の起源は奈良時代にまでさかのぼります。実際には、5世紀の時点で神社が存在していたとされるほど、長い歴史を持っています。
また、竹生島は文化面でも影響力を持ち、能の演目「竹生島」や、平家琵琶の「竹生島詣」など芸能や文学の題材としても親しまれてきました。
戦国時代には、浅井長政の父が島に幽閉されたり、織田信長が参詣するなど、数々の歴史的人物と関わりがあったことでも知られています。さらに2015年には、竹生島を含む琵琶湖一体が日本遺産に認定されました。
琵琶湖の竹生島にまつわる伝説
竹生島には、神聖な一面とは裏腹に恐ろしい伝説が語り継がれています。その背景にあるのが、安土桃山時代に起きた「賤ヶ岳の合戦」です。
この戦いは、織田信長の後継を巡り、豊臣秀吉と柴田勝家が琵琶湖の北にある余呉湖周辺で激突した歴史的な合戦。その激しい戦闘の中で多くの武士たちが命を落とし、流れた血によって琵琶湖の水が赤く染まった、亡骸が湖の底に沈んだと伝えられています。
このような歴史を背景に、竹生島周辺には数々の戦の悲劇が刻まれており、神聖な場所である一方で、どこか物悲しく怖い雰囲気を感じる人も少なくありません。
琵琶湖・竹生島のパワースポット

琵琶湖に浮かぶ竹生島には、数々のパワースポットがあります。竹生島のパワースポットについては以下のとおりです。
①法厳寺
②船廊下
③千手千眼観世音菩薩
④竹生島神社(都久夫須麻神社)
⑤竜神拝所でのかわら投げ
ひとつずつ解説します。
①法厳寺
法厳寺は、神亀元年に聖武天皇によって創建されたと伝えられている、非常に長い歴史を持つお寺です。境内には、国宝や重要文化財が数多く集まり、見どころが豊富です。また、法厳寺は西国三十三所巡礼の第三十番札所としても知られています。
ご本尊には「弁財天」と「千手観音」が祀られており、どちらも非常に貴重な仏様です。特に弁財天は、「厳島神社(広島)」や「江島神社(神奈川)」と並び、日本三大弁財天のひとつに数えられています。その中でも、法厳寺の弁財天は特に歴史が古く「大弁財天」と呼ばれ、多くの人から信仰されています。
②船廊下
法厳寺の唐門をくぐり、観音堂を過ぎた先にあるのが「船廊下」です。この建物は、かつての船の部材を利用して造られたことから「船廊下」と呼ばれており、国の重要文化財にも指定されています。
時代を感じさせる木材の風合いや、屋根付きの渡り廊下の趣ある外観は、斜面に合わせて床の高さを調整した懸け造りの技法で仕上げられています。安土桃山時代の建築様式を今に伝える貴重な遺構として、一見の価値があります。
③千手千眼観世音菩薩
法厳寺に祀られている千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)は、奈良時代に造られたとされる貴重な仏像です。この観音菩薩像は「十一面千手千眼観世音菩薩」とも呼ばれ、十一の顔と多数の手を持ち、それぞれの手のひらに目があるとされています。
これは、あらゆる方向から人々の苦しみを見つけ出し、救済するという観音菩薩の慈悲と力を象徴しています。
また、この千手千眼観世音菩薩は、60年に一度しか公開されず、次回は2037年に開帳される予定です。
④竹生島神社(都久夫須麻神社)

法厳寺のすぐ隣に鎮座する竹生島神社は、別名「都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)」とも呼ばれています。本殿はかつての伏見城の建物を移築したもので、歴史的価値も非常に高く、国宝にも指定されています。
また、拝殿には願掛けのスポットが設けられており、そこから望む琵琶湖の景色は、竹生島随一の絶景とも言われています。
竹生島神社のご祭神は、「市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)」「龍神」「浅井比売命(あざいひめのみこと)」「宇賀福神(うがふくじん)」の4柱で、特に縁結びのご利益で有名です。
⑤竜神拝所でのかわら投げ
竹生島神社には「龍神拝所」と呼ばれるスポットがあり、ここでは願いを込めて「かわらけ投げ」が体験できます。琵琶湖に突き出すように設けられた龍神拝所は、絶景が広がる人気の場所でもあるので、参拝の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
かわら投げの手順については以下のとおりです。
①かわらけ(土器)を2枚購入する
②1枚目に自分な名前を記入する
③2枚目に叶えたい願い事を記入する
④名前を書いた土器を湖上に立つ鳥居に向かって投げる
⑤願い事を書いた土器も同じように投げる
自分が投げた土器が鳥居をくぐると願いが叶うと言われていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
琵琶湖の竹生島に行くときの注意点

琵琶湖に浮かぶ竹生島に行く際には、いくつか注意するべき点があります。竹生島に行くときの注意点については、以下の4つが挙げられます。
・レジャーシーズンは混むので注意する
・階段が多い。歩きやすい靴がおすすめ
・フェリーの時間に注意する
・宿泊はできない
竹生島は無人島のため宿泊施設はなく、島内に宿泊することはできないのでご注意ください。また、アクセス手段はフェリーのみとなっているため、必ず帰りの便の時間を事前に確認することをおすすめします。
まとめ
今回は、琵琶湖に浮かぶ神秘の島・竹生島についてご紹介しました。数々の悲しい伝説が残されている一方で、強力なパワースポットとしても注目されており、そうした背景から「やばい」と話題になるのかもしれません。
竹生島にある法厳寺や竹生島神社では、多くの参拝者が素晴らしいご利益を授かったと語っており、その信仰の厚さがうかがえます。訪れる際は、神聖な場所にふさわしい気持ちで、感謝と敬意を込めてしっかりと参拝してみてください。
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