京都屈指の花街である祇園に位置する八阪神社。毎年7月に行われる祇園祭には全国から多くの人々が訪れます。そんな八坂神社には、参拝者から人気のブレスレットがあることをご存知でしょうか?
「八坂神社のブレスレットの種類や効果は?」
「八坂神社のご利益や見どころが知りたい!」
など、八坂神社について気になることも多いかと思います。
そこで今回は、八坂神社のブレスレットの種類や効果、境内の見どころやご利益について詳しく解説します。ぜひ最後まで参考にしてみてください。
八坂神社ってどんなところ?
京都を代表する古社「八阪神社」には、一体どのような歴史やご利益があるのでしょうか。ここでは、八坂神社の歴史や御祭神、ご利益について解説します。
八坂神社の歴史
京都府京都市東山市に鎮座する八坂神社は、全国にある八坂神社や祇園社の総本社です。京都の花街「祇園」に位置することから、「祇園さん」という愛称で地元の方々から親しまれています。境内にある29棟の建造物は重要文化財に指定されており、本殿においては国宝の指定を受けています。
八坂神社の創祀には、以下の2つの説があります。
・朝鮮の渡来人が牛頭山に座した神様(素戔鳴尊)を祀った
・奈良の僧侶が建立したお堂に天神(祇園神)が降り立った
どちらが正しいのかは定かではありませんが、877年に疫病が流行した際、祈りを捧げて流行が止まったことが発展のきっかけだと言われています。
八坂神社の御祭神とご利益
八坂神社の御祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、その妻である櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大国主神(おおくにぬしのかみ)の3柱です。
主なご利益は厄除け、家内安全、縁結びです。八坂神社には多くの摂社と末社があるため、商売繁盛や美容祈願など幅広いご利益があることでも知られています。
八坂神社のブレスレットの効果は?

八阪神社には、「牛王栴檀守(ごおうせんだんまもり)」というブレスレット型のお守りがあります。健康守護のご利益があるとされ、参拝者から高い人気を誇っています。
このブレスレットには、かつて八坂神社で祀られていた牛頭天王ゆかりの「牛頭栴檀(ごずせんだん)」の木で作られた数珠が使用されています。種類は、全て木製のタイプと、牛頭栴檀の木と水晶を組み合わせたタイプの2種類あり、初穂料は3,000円です。
ブレスレットの効果は評判が高く、一度購入すると再度買い求める方も多いと言われています。
八坂神社の見どころ

八坂神社を訪れた際は、ぜひ注目してほしい見どころがあります。八坂神社の見どころについては以下のとおりです。
・本殿
・西楼門
・祇園神水
・美御前社
・大国主社
・北向蛭子社
・祇園祭
ひとつずつ解説します。
本殿
八坂神社の本殿は、「祇園造」と呼ばれる独自の建築様式で建てられており、本殿と拝殿が一体となっているのが特徴です。本殿の奥には、神様が鎮座する特別な空間である「内々陣」をはじめ、いくつもの部屋が設けられています。
高さは15m、面積は662㎡と神社本殿としては非常に規模が大きく、2020年には国宝に指定されました。また、本殿の地下には青龍が棲む池があると伝えられ、開運のご利益があると言われています。
西楼門
八坂神社の「西楼門」は境内最古の建造物とされ、国の重要文化財にも指定されています。鮮やかな朱色に彩られたこの門の両脇には役人の木造が並べられ、門の前には青銅像の狛犬が構えています。かつて1467年の応仁の乱で焼失しましたが、1497年に再建され、現在までその姿をとどめています。
また、西楼門は「八坂神社のシンボル」として多くの人々に親しまれていますが、実は正門ではなく、正式な正門は「南楼門」です。
祇園神水

八坂神社の東側に位置する末社・大神宮社の前には、「祇園神水」と呼ばれる神聖な湧き水があります。この水は本殿の地下から湧き出ており、直接飲むことはできませんが、古くから顔につけると美人になると言い伝えられ、祇園の芸舞妓さんも愛用しているとのことです。
地元の人々からは「力水」と呼ばれ、気の力が得られる水として親しまれています。なお、社務所の横の自販機には「祇園水」というペットボトルの水が販売されており、神聖な水を飲みたい方にはこちらがおすすめです。
美御前社
八坂神社の東側に位置する末社「美御前社」は、美容にご利益のある神社です。ご祭神は、多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)の3柱で、いずれも美しい女神として知られています。
美御前社の鳥居の横にある「美容水」を肌につけて参拝することで、身も心も美しくなると言い伝えられており、特に女性から人気のスポットとなっています。
大国主社
本殿の南西に位置する末社「大国主社」は、縁結びのご利益があることで知られる神社です。御祭神に、大国主神(おおくにぬしのかみ)・少彦名命(すくなひこなのみこと)・事代主神(ことしろぬしのかみ)の3柱が祀られており、島根県にある出雲大社と同じ神様が鎮座しています。
また、縁結びとは恋愛だけでなく、仕事やあらゆる人間関係において良縁を結んでくださることを意味しています。
北向蛭子社
社務所の横にある「北向蛭子社」は、八坂神社の中では珍しく北向きに建てられた神社で、商売繁盛のご利益があるとされています。御祭神に事代主神(ことしろぬしのかみ)が祀られており、「えべっさん」という愛称で親しまれています。
また、事代主神は七福神の恵比寿さまと同一視されている神様で、神社の前にある恵比寿像のお腹を撫でるとご利益を得られると言われています。
祇園祭

日本三大祭の一つに数えられる「祇園祭」は、毎年7月1日から1ヶ月間にわたり開催される八坂神社の祭礼です。祇園祭は869年に日本全国に疫病が蔓延した際、八坂神社の神様に厄除けと災厄の鎮静を祈願したことに始まります。
7月1日の「吉符入」からはじまり、31日の「疫神社夏越祭」までさまざまな神事や行事が執り行われ、特に17日の前祭と24日の後祭に行われる34基の山鉾巡行は必見です。
山鉾巡行では、「鉦・太鼓・笛」で奏でられる「コン・チキ・チン」という独特の祇園囃子が、祭の雰囲気をより一層盛り上げます。
まとめ
今回は、八坂神社のブレスレットについて解説しました。八坂神社のブレスレットの特徴については以下のとおりです。
・正式名称は「牛王栴檀守(ごおうせんだんまもり)」
・健康守護のご利益がある
・牛頭栴檀(ごずせんだん)の木で作られた数珠が使用されている
・全て木製のタイプと、牛頭栴檀の木と水晶を組み合わせたタイプの2種類がある
・初穂料は3,000円
このブレスレットは一度身に付けるとリピーターになる人が多いほど人気のお守りです。もしブレスレットが切れてしまった場合は、神社にお返ししに行き、新しいものを授与することをおすすめします。
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