江戸時代から現在に至るまで「江戸総鎮守」として、多くの人々に親しまれている神田明神。しかし、なかには神田明神との相性が良くないとされる人がいます。
「神田明神が合わない人の特徴は?」
「神田明神を参拝する際のポイントはあるの?」
など、参拝前に知りたいこともありますよね。
そこで今回は、神田明神が合わない人の5つの特徴や、参拝する際のポイント3選について解説します。神田明神の歴史やタブーについても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
神田明神があわない人の5つの特徴
古くから多くの人々に信仰されてきた神田明神ですが、中にはあわない人がいるようです。その特徴については以下の5つが挙げられます。
①成田山新勝寺に縁のある人
②同じ日に成田山新勝寺に行った人
③スピリチュアルな力が強い人
④苗字に「藤」がつく人
⑤伝統を重んじる人
ひとつずつ解説します。
①成田山新勝寺に縁のある人
成田山新勝寺と縁の深い人は、神田明神への参拝を避けたほうが良いと言われています。これは、神田明神に祀られている平将門と成田山新勝寺が歴史的な因縁を持つためです。昔から成田山新勝寺に縁のある人が神田明神を参拝すると、ご利益が得られないばかりか不幸が訪れるんだとか。
実際には、神田明神を参拝して不幸に見舞われたという話はまだ聞かれていませんが、心配な方は神田明神への参拝は控えた方が良いかもしれません。
②同じ日に成田山新勝寺に行った人
同じ日に神田明神と成田山新勝寺に行くことも良くないとされています。これは先ほどもお伝えしたように、神田明神に祀られている平将門と成田山新勝寺には深い因縁があり、相性が良くないとされているから。
ただし、神田明神は東京都千代田区に、成田山新勝寺は千葉県成田市に位置しており離れた距離にあるため、同日に参拝する人は少ないと考えられます。
③スピリチュアルな力が強い人

神田明神があわない人の特徴のひとつに、スピリチュアルな力が強いことがあります。神田明神に祀られている平将門は「日本三大怨霊」の一人に数えられているため、霊感が強い人は恐怖を感じたり、ネガティブな雰囲気を感じたりしやすいそうです。
また、体調が優れない人も注意が必要です。神田明神は強いエネルギーを持つ神社のため、参拝することによって体調が悪化することがあるとも言われています。
④苗字に「藤」がつく人
苗字に「藤」がつく人も、神田明神への参拝を避けたほうがいいと言われています。なぜなら、平将門を討伐した人物の名前が「藤原秀郷」だからです。
藤原秀郷は、平安時代の優秀な武士として知られ、朝廷に反乱を起こした平将門を討伐しました。この歴史的背景から、苗字に「藤」がつく人は神田明神との相性が良くないと考えられ、参拝を控えたほうがいいんだとか。
⑤伝統を重んじる人
伝統的な信仰や儀式を重視する人にとって、神田明神はあわない場合があります。神田明神は江戸時代から続く歴史ある神社ですが、近年ではアニメやゲームとのコラボレーションを積極的に行っています。
境内にはアニメとコラボしたお守りや絵馬が並ぶだけでなく、建物にも現代風な装飾が施されており、伝統的な雰囲気が失われたと感じる人もいるようです。
神田明神と平将門

神田明神には、平安時代の豪族である平将門が祀られています。ここでは、平将門の歴史的背景や神田明神のタブーについて解説します。
平将門について
神田明神には、平安時代の豪族である平将門が祀られています。平安時代中期、平将門は藤原氏の政権下で苦しむ民衆を救うために立ち上がり、関東一体を制圧して政治改革を試みました。
しかし、自らを「新皇」と名乗ったことで朝廷へ反逆する罪に問われてしまい、討伐されることとなったのです。
平将門の首を祀る「将門塚」
現在、神田明神がある場所は東京都千代田区神田ですが、かつては武蔵国豊島郡芝崎村(現在の大手町)にありました。その大手町の一角には、現在も平将門の首を祀っている「将門塚」があります。
昔からこの場所を取り壊そうとすると、工事関係者が事故に遭うなどの不運が続いたため、将門の神域として今も丁寧に供養されています。また、近隣にはオフィスがありますが、将門塚に背を向けないように席を配置しているそうです。
神田明神のタブー
神田明神には、「成田山新勝寺」を参拝しないというタブーがあります。これは、神田明神に祀っている平将門と成田山新勝寺との間に歴史的な因縁があるから。
平安時代、平将門が反乱を起こした際、朝廷から派遣された僧侶の寛朝は成田山新勝寺で討伐の祈願を行いましたが、その後、平将門は首を討ち取られてしまいます。このような歴史的背景から、神田明神と成田山新勝寺は因縁が深く相性が良くないとされるため、両社を参拝してはいけないと言われているのです。
神田明神を参拝する際のポイント3選
神田明神を参拝する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。そのポイントについては以下のとおりです。
・午前中に参拝する
・服装に気をつける
・参拝の作法を守
詳しく解説します。
午前中に参拝する
神田明神をはじめ、一般的な神社では日中の参拝が良いとされています。その理由としては、夕方以降になると神様が休息に入るため、負のエネルギーが満ちていると考えられるからです。
特におすすめの参拝時間は、午前5時から午前11時。午前中の神社は空気が澄んでおり、神聖な雰囲気をより感じることができます。また、午前中は参拝客が少ないため、ご利益を授かりやすいとも言われています。
お祓いを受ける場合は服装に気をつける

神田明神でお祓いを受ける際は、適切な服装を心がけましょう。神田明神の公式サイトにも、お祓いを受ける際は、「裸足や短パンなどのラフな服装は避けるように」と記載されています。
一般的に神社の参拝時は、肌の露出が多い服装だと神様に対して失礼にあたるため、良くないんだとか。また、神様の家の玄関である鳥居をくぐる際には、帽子やサングラスを外すことがマナーです。
参拝の作法を守る
神田明神では、一般的な神社と同じように「二礼二拍手一礼」で参拝します。正しい作法については、以下のとおりです。
①お賽銭を入れる
②深く2回お辞儀する(二礼)
③両手を胸の高さで合わせ右手を少し下にずらし2回拍手する(二拍手)
④手を合わせて感謝の気持ちを伝える
⑤最後にもう一度深くお辞儀する(一礼)
参拝する際に多くの人が神様に願い事をしていますが、本来は日頃の感謝を伝えることが正しいとされています。正しい作法を守り、気持ちよく参拝しましょう。
まとめ
今回は、神田明神が合わない人の特徴について解説しました。その特徴については、以下の5つが挙げられます。
①成田山新勝寺に縁のある人
②同じ日に成田山新勝寺に行った人
③スピリチュアルな力が強い人
④苗字に「藤」がつく人
⑤伝統を重んじる人
神田明神には歴史的背景から独自のタブーが存在します。そのことをよく理解したうえで、神様への敬意を払いながら参拝しましょう。
コメントを残す