人間関係のもつれや運気の低迷、「何かがうまくいかない」と感じるとき、見えない“縁”が影響しているのかもしれません。そんなとき注目されているのが、茨城県日立市にある【大甕神社(おおみかじんじゃ)】の縁切りの力です。
ただ縁を断ち切るだけではなく、「必要のない縁を祓い、よい運を引き寄せる」ポジティブな縁切りで知られる大甕神社。その霊験や参拝方法、実際にどのようにご利益を授かるのか、この記事で詳しくご紹介します。
大甕神社とは?古代から続く星神の社
大甕神社の創建はなんと紀元前660年、皇紀元年と伝えられています。由緒ある古社として知られ、御祭神は「武葉槌命(たけはづちのみこと)」と「甕星香香背男(みかぼしかがせお)」。特に後者は星の神であり、古代から「強力な地主神」として恐れられてきた存在です。
この甕星神は、鹿島神宮・香取神宮の神々ですら制することができなかった強大な霊力を持ち、最終的にはこの地に封じ込められたという伝説があります。まさに「封印された神」を祀る、特別な力を宿す神社なのです。
大甕神社が“縁切り”で注目される理由
悪縁を祓うための「境界石(さかいし)」
大甕神社の境内には、「境界石」と呼ばれる石があります。これは悪縁を祓い、新しい道を開くための儀式的な場とされ、参拝者はこの石をくぐることで不要な縁を断ち切るとされています。
人間関係、執着、運気の停滞など、自分にとって本当に不要となった縁を切り、新たな流れへと進むための「再出発の通過儀礼」とも言えるでしょう。
ポジティブな縁切り=開運への第一歩
「縁切り」と聞くと少し怖い印象を持つ方もいるかもしれません。しかし大甕神社で行うのは、ネガティブな断絶ではなく、「浄化を通して新しい縁を迎える」ことが目的です。
不要なものを手放すことで、本来の運気やご縁が巡りやすくなる。まさに開運のスタート地点となる場所なのです。
参拝ルートと儀式の流れ

宿魂石(しゅくこんせき)を登る
境内の中央には巨大な岩「宿魂石」が鎮座しており、この上には本殿があります。石をよじ登るようにして本殿へ向かうその姿はまさに修行の道とも言える神聖な体験。
岩のエネルギーに触れながら参拝することで、より強いご利益を得られるとされています。
本殿でご祈願
本殿では、心を落ち着けて今抱えている悩みや祈願内容を伝えます。「悪縁を祓い、よき縁を迎えたい」という思いを静かに伝えることで、境内全体のエネルギーに自分を同調させることができるといわれています。
境界石をくぐる
祈願の後、境内の奥にある「境界石」へ向かいましょう。この石をくぐる際には、自分に不要となったものを明確にイメージしながら潜るのがポイント。「◯◯との関係を手放したい」「過去の失敗を断ち切りたい」といった具体的な思いがあるほど、効果を感じやすいと言われています。
十種神宝(とくさのかんだから)の祝詞が持つ意味

大甕神社では、「十種神宝の祝詞(のりと)」が込められた祈願札も重要なアイテムとされています。十種神宝とは、古代日本の神話で死者をも蘇らせるとされた神宝群。
その祝詞の中には「布瑠部由良由良止(ふるべゆらゆらと)」という言葉があり、これは、揺らして浄化し、新たに再生させるという意味を持つと伝えられています。悪縁を祓い、再び立ち上がる力を得るための言霊のような存在です。
10月1日限定「甕星守り」も人気
毎年10月1日に授与される特別な御守「甕星守り」も見逃せません。この御守には宿魂石の内符が込められており、「夜の世界を支配する力」「星の浄化力」を象徴しています。まさに闇を祓い、道を照らす守りとして、多くの人に求められています。
限定授与のため、確実に手に入れたい方は早めの参拝をおすすめします。
注意点と豆知識

- 境界石をくぐる際は、動きやすい服装がおすすめ
- 雨の日は岩が滑りやすくなるため注意
- 十種神宝の祝詞はスマホなどにメモしておく
- 大甕神社の後に、近隣の「泉神社」とセットで参拝するのも運気の流れがよくなる
悪縁を切り、光の縁を結ぶ場所

大甕神社は、単なる縁切り神社ではありません。古代の神々の力を受け継ぎ、星のエネルギーとともに悪縁を浄化し、新たなご縁を招く再生と開運の地です。
人間関係や過去の出来事、運気の停滞に悩んでいる方は、一度この聖地を訪れてみてはいかがでしょうか。不要なものを手放し、自分らしい未来へと一歩を踏み出す。そんな背中を押してくれる神社、それが大甕神社です。
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