埼玉県さいたま市浦和にある調神社は、地元のサッカーチーム・浦和レッズが毎年祈願に訪れるほどのパワースポットとして知られています。しかし、そんな調神社には七不思議があることをご存知でしょうか?
「調神社ってどんな神社?」
「調神社の七不思議とは?」
「調神社のスピリチュアルなご利益が知りたい!」
そのようなことが気になって、参拝をためらってしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は、スピリチュアルなパワースポットとしての呼び声が高い調神社の特徴や、七不思議について解説していきます。参拝を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
調神社ってどんな神社?
調神社はスピリチュアルなパワーが強いことで有名な神社ですが、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、調神社の歴史やご利益、うさぎとの関係性について解説していきます。
調神社について
埼玉県さいたま市にある「調神社(つきじんじゃ)」は、地元の人々から「つきのみやさん」と呼ばれ、古くから親しまれています。
伊勢神宮の創始者である倭姫命がこの地に蔵を作り、伊勢神宮への貢物(=調(ツキ))を集めたのが始まりと言われ、2000年以上の歴史を誇る神社です。
調神社では、うさぎが神の使いとされており、境内の至るところにうさぎの像が祀られています。
調神社のご利益
調神社という名前は、「調(ツキ)」=「運がある」という意味合いを持つことから、勝負事や金運などのパワースポットとしても知られています。
地元浦和のサッカーチームである浦和レッズは、毎年新年に調神社で必勝祈願を行っているそうです。選手だけでなく、浦和レッズのサポーターも多く訪れて祈願するため、多くの熱い思いが集まり、非常に強いパワースポットとなっています。
調神社とうさぎの関係
調神社は、伊勢神宮への貢物(=ツキ)を集めるために造られた蔵から始まりました。「調(つき)」と「月」が同じ読みであるため、中世に広まった「月の持つ神秘を尊び、月に祈る」という月待信仰と結びつき、月の動物であるうさぎが神の使いとされました。
そのため、江戸時代には「月読社」という愛称でも親しまれていたそうです。現在も調神社の境内には、うさぎの銅像や彫刻が至るところにみられます。
調神社の七不思議
スピリチュアルなパワースポットとして知られる調神社には、七不思議があるといわれています。調神社の七不思議については、以下の通りです。
①鳥居がない
②狛犬ではなく狛うさぎが祀られている
③松の木がない
④御手洗池の魚は片目になる
⑤日蓮上人駒つなぎのケヤキ
⑥ハエがいない
⑦蚊がいない
ひとつずつ解説します。
①鳥居がない
調神社の大きな特徴のひとつは、一般的な神社に見られる「鳥居」がないことです
実際、調神社の始まりは伊勢神宮への貢物を集めるための蔵として設立されたため、倭姫命が搬入の邪魔にならないよう鳥居を建てないことを決めたとされています。
ただし、手水舎の奥にある裏門には鳥居が存在します。
②狛犬ではなく狛うさぎが祀られている
調神社の「調」と「月」の読み方が同じことから、中世には月待信仰と結びつき、月の動物であるうさぎが神の使いとされるようになりました。
神社の入り口には、狛犬ではなく、かわいらしい狛うさぎが置かれています。子うさぎを抱いて座っている愛らしい姿の狛うさぎに癒される方もたくさんいるそうですよ。
また、手水舎には大きなうさぎの像もあります。
③松の木がない
調神社には松の木がなく、お正月の門松も設置しません。その理由には、次のような伝説があります。
【調神社の松の木伝説】
①弟神である須佐之男命が大宮へ出かける
②なかなか帰ってこない
③姉神の月読命が待ちくたびれる
④「もう待つのは嫌!」と怒る
⑤待つ(松)を撤去
この伝説により、調神社では松の木を置かないという風習が生まれました。
④御手洗の池の魚は片目になる
かつて調神社の神域がもっと広かった頃、境内にはひょうたん池という神池があったそうです。
このひょうたん池に魚を放すと、その魚は必ず片目になると伝えられていました。現在、境内にある御手洗池は、その伝説を受け継いでいると言われています。
⑤日蓮上人駒つなぎのケヤキ
調神社には、次のような伝説があります。
【調神社の日蓮聖人伝説】
①日蓮聖人が流罪で佐渡島へ向かう途中この地を通る
②難産で苦しんでいる女性に出会う
③ケヤキを用いた祈祷によって無事に男の子を出産させる
④「ケヤキには安産のご利益がある」と信仰を集める
現在、そのケヤキは枯れてしまいましたが、境内には多くの木が生えています。
⑥ハエがいない
調神社はかつて、伊勢神宮に献上する貢物(=調)を保管する蔵だったため、ハエなどが出ないほど非常に清潔に保たれていたそうです。
そのため、調神社には「ハエがいない」という七不思議が生まれました。
⑦蚊がいない
前述のとおり、調神社はかつて、伊勢神宮に献上する貢物(=調)を保管する蔵だったこともあり、蚊が出ないほど清潔に保たれていたそうです。
そのことから、調神社には「蚊がいない」と言われるようになったんだとか。
調神社の見どころ
調神社には、数多くの見どころがあります。ここでは、調神社の見どころを3つご紹介します。
調神社の社殿
調神社の社殿は、1858年(安政5年)に創建されたもので、本殿と拝殿が一体となった権現造です。境内には神池のうさぎ、手水舎のうさぎ、狛うさぎなど、至る所でうさぎの彫刻を見ることができます。
また、一代前の本殿も境内末社の稲荷社本殿として現存しており、こちらは総欅の一間社流造りという建築様式で作られています。屋根の家紋にはうさぎの彫刻が施されていますよ。
調神社の摂末社
調神社の境内には、複数の社があります。その中でも特に代表的な神社は、以下の3つです。
①稲荷神社
調神社の旧本殿であり、一間社流造(いっけんしゃながれづくり)と柿葺き(こけらぶき)屋根が特徴です。商売繁盛や五穀豊穣のご利益があります。
②調宮天神社
学問の神様として知られる菅原道真公が祀られています。受験や学業成就を祈願する参拝者に人気です。
③金毘羅神社
航海安全や海難救済のご利益がある神社です。船乗りや海上関係者を中心に、多くの参拝者が訪れます。
調神社のお祭り「十二日まち」
調神社では、毎年12月12日に「十二日まち」というお祭りが開催され、このお祭りの最大の特徴は「ミニ熊手」の販売で、毎年多くの人々で賑わう点です。
ミニ熊手は商売繁盛の御利益があるとされ、浦和近辺の住宅や店舗、レストランには高い確率で飾られています。また、このお祭りには毎年約1000店もの露店が出店されるため、非常に大規模なイベントにもなっています。
まとめ
今回は、スピリチュアルなパワースポット「調神社」について解説しました。調神社の七不思議については、以下の通りです。
①鳥居がない
②狛犬ではなく狛うさぎが祀られている
③松の木がない
④御手洗池の魚は片目になる
⑤日蓮上人駒つなぎのケヤキ
⑥ハエがいない
⑦蚊がいない
調神社には七不思議などの噂がありますが、決して心霊スポットのような怖い場所ではありません。「ツキがある」神社としても有名なので、ぜひ参拝してご利益を授かってみてくださいね。
コメントを残す