あなたは交霊会(降霊会)という言葉を聞いたことがありますか…?
いわゆる『霊との交信を目的とした集まり』のことなのですが、日本では『こっくりさん』という交霊術がとても有名で、その起源もこの【交霊会】から来ていると言われています。またその歴史は古く、海外でも大流行したという記録も数多く残っています。
今回はそんな【交霊会】について、実際にどんなことが起こるか(実体験)や、危険性があるのかも含め、霊能師として世界で活躍する【姉】に、【弟】である私が話を聞いてきました。
霊と交信・交流ができる?【交霊会】で起きる事・その危険性とは
当サイト URAOTOを運営している【 弟 】です
姉の不思議な体験を一番近くでみてきました
霊能者と呼ばれる【 姉 】です
幼い頃からこれまで多くの方を霊視してきました。私の経験が、皆様のお力になれれば嬉しいです
そもそも【交霊会】とは?
姉ちゃん、今回は【交霊会】について聞きたいんだけど…結構昔からあるものらしいね。
そうなの。起源は1840年代にアメリカで人気になったのが始まりと言われていて、他にも…
- 古代エジプト
- バビロン
- ギリシャ
- ローマ
とか、各都市でも行われていたらしいよ。それで、この交霊会自体が実際に何なのかと言うと……『霊媒師が霊能力を通じ、死者の霊と交信を図る集まり』なんだ。
霊媒師(霊を媒介する人)を中心としながら、複数人でテーブルを囲んで行われたそうです
ちなみに、これが日本で変化したものが『こっくりさん』と言われているよ(⬇︎)
それから『霊媒』は、
- 入神霊媒 → 霊が霊媒に入っている状態
- 感応霊媒 → 霊視、霊聴、自動書記
- 物理霊媒 → ラップ音、ポルターガイスト
の3通りあって、入神霊媒は《トランスミディアム》とも言われるよ。
色々とあるんだね…。
姉ちゃんもさ、たまに集団で鑑定してるじゃない?それも【交霊会】になるのかな?
集団鑑定も交霊会になる?
確かに、私が媒体になって霊能力者として鑑定したら…そうなるかな。
もしその時に、例えばラップ音やポルターガイストが起こったら、物理霊媒能力を持ってるって言えるけど……私の場合は霊視や霊聴、自動書記が多いから《感応霊媒》がメインかな。
体に霊が入るトランスミディアムも、私には当てはならないね。
それって恐山で有名な…いわゆるイタコさんみたいなものかな?
そうだね。でも私にこれは当てはまらないし、集団鑑定をしたとしても、交霊会ってほど大それたものではないんじゃないかな。
世間一般的に分類すれば、交霊会の一種に入るかもしれないけどね。
交霊会は、霊媒師を囲んで行われる
うん、十分入ると思う(笑)
そういや姉ちゃんが過去に行っていた集団鑑定ではさ、その中の誰かが変な気持ちになったり…霊が入ってしまったってことはあった?
《実体験》集団鑑定で起こった不思議な出来事
思い返してみると……1回だけ、あったかな。
仮にAさんとするけど、その方はあくまで『聞く側』で参加していて、鑑定はしていないし、全然話したりもしなかったんだけど……何の前触れもなく突然霊がそのAさんに入ったの。
急に声が低くなって、私のことを睨み始めたので驚きました
「私の話の内容が不快なのかな…」なんて思ったのもつかの間……いきなりこちらに向かって、飛びかかってきたの。でも目の前の机に足を引っかけて、倒れちゃったんだけどね。
それで「大丈夫?」って聞いたら、ハッと目が覚めた感じで…
私今転びましたか…?
って聞かれたよ。飛びかかったこと自体、もう覚えていない感じだったね。
それってつまり……その方が《入神霊媒》になっちゃったってこと!?
そうだね。だからこの集団鑑定も、一種の交霊会になってたのかな。
あと霊が入っちゃうのとは違うけど、他にも…物体が動いたり、霊聴がきこえるっていう《感応霊媒》にあたるような出来事もあったね。
一人にだけ聴こえる『謎の音』体験談
別の集団鑑定をした時なんだけどね。そこで霊視している時に、その中の1人の子が…
誰かのスマホが鳴ってる
って言うの。でも、その子以外には何も聞こえなくて。
それでも「やっぱり何か聞こえる」って言うから…どういう音が聞こえるのか聞いたら、ピーピーって祭り囃子みたいな音がするらしくて、しかもその音が…どんどん近付いて来るらしいの。その時は、公民館みたいな広い部屋にいたんだけど、最終的にはその空間の端で演奏してるくらい大きく聞こえたらしくて、
すぐ近くで、ちんどん屋みたいに色々な音を奏でてるよ!みんなも聞こえるでしょ!?
って言われたけど……結局誰もその音は聞こえなかったんだ。
怖すぎるんだけど…。そういう風に、図らずも【交霊会】になっちゃうのって、霊が集まって来ちゃうのかな?それともその空間に元々いるものたちが、反応しやすくなってるの?
私はそれ、両方とも言えると思ってて…場所によるんだと思うのよね。
例えばお寺とか、霊的な要素が高い所で『霊視』っていう行為をすると、みんな意識が高まって…
- 霊ってどこにいるんだろう
- 今、何かゾワッとした
とか、感覚が研ぎ澄まされる。それが鋭くなればなるほど、通常ではわからないような『霊的な現象』に気付きやすくなるよ。
ただ霊があまりいない場所でも、集団での感情の高ぶり・興奮状態というものは、周辺の生き霊や低級霊をおびき寄せるものです
だから若者が集まって怪談したりすると、霊を呼んでしまって、結果成仏を引き留めることになったり、霊を集めてしまうことになるんだよね(⬇︎)
感覚を研ぎ澄ましたり、集団で興奮状態にあると、霊的現象が起こりやすくなる
なるほど。そういえば最近『zoomで交霊会』みたいな海外の映画を見つけたんだけど、その中で、どんどん怖いことが起こるのね(⬇︎)
その場に姉ちゃんみたいな『ちゃんとコントロールができる人』がいればいいけど、この映画みたいに、霊能力の無い人で集まって…ふざけて儀式を行うってこともあるらしいよ。
「面白半分で交霊会をしてはいけない」その危険性とは
確かに、エンターテイメントとして楽しむって方達もいるだろうけど……一種の集団心理で、興奮状態になって気を失ったりしかねないから、危険だと思うな。
それに霊的な現象が実際に起こる場合だってあるし、霊の魂をこの世に縛ってしまう可能性だってある。そうなった時に対応できないなら、こちらの記事でも話した事だけど(⬇︎)
私は無責任にやるものではないと思うな。
あわてて警察や救急車を呼んだとしても、霊の仕業じゃ解決できないだろうしね。
あと、交霊会で僕が聞きたかったのが《エクトプラズム》。これは霊媒師の体から放出される粘性物質らしいんだけど……これって起こりうるの?
エクトプラズムの正体とは
エクトプラズム
フランスの生理学者C.R.リシェ(1913年ノーベル賞受賞)の造語で,霊媒の体から,交霊会の際に放出される正体不明の物質。サイコプラズムpsychoplasm,テレプラズムteleplasmともいう。
引用元:コトバンク
このエクトプラズムの説明だけ聞くと、私は無いと思っているんだけど……たった今話している中で「どこかで視た記憶がある」って思っちゃった。
記憶から消してるみたいで曖昧にしか思い出せないけど、三つ編みの女の子が吐き出した瞬間をうっすら覚えてるような…。
思い出してはいけないと感じて、完全に記憶から締め出していますが、小さい時の体験だったイメージです
その怖そうな話はまた今度として…(笑)
普通は視えないものなの?姉ちゃんレベルしか視えないのかな。
エクトプラズムが濃ければ、視える場合もあるかな。
電子たばことか水たばこ(シーシャ)みたいに、すごく深い濃い煙が出る感じ。本当にすごい量の煙が出てから、激しく嘔吐するような状態で…そのあとその出たものがどんどん形になっていくのがエクトプラズムだと思う。ただ…私が視たのも今までに1回だけだろうし、あまり起こらないことじゃないかな。
そっか…。じゃあその正体って一体何なんだろう?
自分の中にずっと入り込んでいた『霊体』が、何かの拍子に出たっていうパターンだと思う。しかもその霊体が、結構きつめのものだろうね。
- 人の元々の人格さえ形成してしまう
- 何年もその人の中にいて主みたいな存在
って言われたりもするみたいだけど、自分の意思でエクトプラズムを出して、自分の分身を作るって人もいるそう。漫画『パーマン』や『ドラえもん』に出てくるコピーロボットみたいなものだね。
交霊会でエクトプラズムが出る現象も起こりうる
怖っ!エクトプラズムはまた今度、詳しく聞こうかな…。
じゃあさ日本で言うコックリさんに似たもので、海外では『ウィジャボード』っていうものがあって、それを使って霊の声を表現するっていうのもあるそうなんだ。
西洋版こっくりさん『ウィジャボード』とは?
ウィジャボードは、こっくりさんのルーツともされている、西洋で有名な文字盤だね。
おまじないや儀式としては本当にこっくりさんと似ていて、霊感のない方達が『視える化』するための、一種の娯楽とされてきたみたいだね。
でもさ、日本ではこっくりさんって「狐様を呼び出す」とよく言われているじゃない?ウィジャボードは、何を降霊させているの?
わかんない(笑)
妖精とか?一神教だったらキリスト教しかないわけで、日本は多神教というか…色々なとこに八百万の神様がいるから『こっくりさん』だったけど、西洋が一体何を降ろしてるのかっていうのは……すごく興味があるね。
今さっと調べてみたところによると…
メキシコ発祥の「チャーリーゲーム」と呼ばれる降霊術では、アステカ神話の神の一体である『テスカトリポカ』を降霊させるらしいよ!(⬇︎)
国々で、神様も色々違うのかもね。ウィジャボード以外にも、世界によって降臨させるツールが色々あったのかな。
そうかもね。もっと古い話をすれば、ウィジャボードの元になったとされる『テーブルターニング』という方法もあるね。
1800年代、欧米に流行した「テーブル・ターニング」という交霊術がありました。
テーブル・ターニングとは、数人でテーブルを囲み、手を上に乗せるとテーブルがひとりでに動き出すというもので、つかんだり持ちあげたりしていないにも関わらずテーブルが動くことから霊的な現象と考えられていました。また、アルファベットなどを記した板の文字を指差すことにより、霊との会話を行うという試みがなされました。
引用元:なないろ!
カトリック教会で、ウィジャボードをクリスマスプレゼントで送るっていうブームもあったらしいけど……エクソシストとか超常現象が流行ったオカルトブームの時に、不可解な現象やおそろしい事件もあったようで、教会側が危険だって伝えたこともあるみたい。色々と歴史があるね。日本でもコックリさんブームの時には、こっくりさんを禁止する学校がいっぱいあったっていうからね。
やはり、それなりに危険な事例があったからこそ、国や宗教が動いているのかもしれません
ウィジャボードは何が危ないって、霊を解き放ってしまう一方で…除霊することがとても難しいらしいよ。「安易な降霊術は、危険な霊的世界の中に取り残されることにもなりかねないので注意をしてください」…って、ある所のカトリックの司祭が言っていた記録もあるみたい。
安易に降霊術を行って招くもの
「霊と交流したい」という交霊術と、「亡き人の霊を招いてコミュニケーション取りたい」と考える降霊術では、けっして軽い気持ちではない人も居ると思うんだけど…(⬇︎)
でもやっぱり、どんな交霊術・降霊術も間違った方法で行ってしまうと…もうこちら側にも戻れなくなってしまう可能性があるというこを知っておいてほしいな。
神隠しにあうケースもあれば、最悪の場合その儀式をやった後に亡くなってしまうってこともあると思うし……この世にはいるけど、気持ちがもうこの世には戻ってこれないことだって有り得る。
専門家ではなく素人の方が、エンターテイメントや興味本位でやるものとしては……本当に気をつけないといけないものなのです
うん、本当に安易な気持ちでやることじゃないね。
URAOTOでは、交霊会やこっくりさんの存在はあるとしても、それをエンターテイメントとしてはお勧めしないし……特にその場のノリでふざけ半分にやるのはとても危険だと思う。そこを十分に承知していてもらいたいね。
うん。こっくりさんとかを通じて『目に見えない世界・存在』と繋がりたいっていう気持ちはわかるけど、取り返しのつかない事態にもなりかねないからね。
だから、私たちから「楽しいからやってみて」と言うことは、絶対にない。改めて自分自身で、そのものの歴史や過去の事件まで、しっかりと理解した上で、こういった交霊術・降霊術ってものと向き合っていただけたらいいなと思うよ。
ふざけてやると、取り返しがつかなくなることも…
まとめ
- 【交霊会】とは
- 霊媒師が霊との交信を図る集まり
- 1840年代から起こり、世界各国で流行した
- 入神霊媒、感応霊媒、物理霊媒と、霊媒の中には種類がある
- 参加者に霊が乗り移ったり、怪奇現象が起こるケースも
- 面白半分で行うとかなり危険
- 安易な気持ちで行うと、こちらの世界に戻れなくなる可能性も
今回は【交霊会】についてお話ししました。視えない世界への好奇心は万国共通だと思いますが、大きな力が動いて…これらの儀式が禁止された歴史があることも、紛れもない事実です。危険と隣り合わせなことをしっかり理解し、面白半分では行わないことをおすすめします。
もう読んだ?
最後まで読んでいただきありがとうございました ! 何か起こった時に、霊現象用の救急車もあればいいのにね!
それはもう、ゴーストバスターズじゃん(笑) こうしたお悩みに、私を始め、プロの霊能師・占い師達がお力になれるよう最大限努力させていただきます
この記事を読んだ感想や、こんなテーマの記事が読みたい、こんな話が聞きたい…そんな姉・弟へのリクエストを募集しております!ぜひこの下にあります『コメント欄』よりお伝えくださいね。
先に、コックリさんについての私の体験談を投稿しましたが、高校生の時ではなく中学3年生の時でした。。(^_^;) うっかりしていてすみません。お詫びして訂正いたします。m(_ _)m
大石 さま
コメントありがとうございます。丁寧に訂正してくださって、ありがとうございます!
私が高校生の時に、放課後の教室で当時の友人と面白半分でコックリさんをやった事があります。
2人1組でお互いに鉛筆を持って動かすやりかたで、私は慎重にやっていましたが、友人の方が大いにふざけてコックリさんをやっていました。
そしたら、夜の学習塾の帰り道で私のすぐ隣を歩いていた友人だけがバイク事故に遭って、私は途中までその友人を助けて帰宅を見送りましたが、骨折により翌日に松葉杖に頭など包帯を巻いた状態で登校していました。
コックリさんは、私のこうした体験からも、興味本位や遊び半分でやることは大変危険だと思います。
同じような悲劇が繰り返されない為にも、日本に正しい霊的知識が普及することを願っています。
大石 さま
やはり時々巻き込まれてしまう(連れていかれそうになる)という事案が起きるのですが、まだまだエンタメ要素が抜けていない部分もあるようですね・・・。霊的知識なども「スピ」というくくりにされてエンタメ化されやすいのですが、自分を含め、このような業界に携わっている人間として「しっかりと本当を伝えていく」と身がひきしまる思いです!