弟です。
1)先日、某県にある古いホテル(昭和時代からある観光ホテル)に行った時のことです。僕は友人たちとじゃんけんで負けて、みんなの分の飲み物を買いに旅館別棟にある自販機ルームまで歩いていました。別棟は本館とは異なって「合宿」や「社員旅行」などの大型旅行団体用施設らしく、ちょうど閑散期ということもあったのか廊下の電気は必要最低限の場所意外すべて消えていました。
少し歩くと向こうにようやく明るい部屋(自販機ルーム)が見えてきた時のことでした。何かの気配を背後にもろに感じて、全身総毛立ったのです。完全に僕の背後1m以内で僕を観察している何者かの気配でした。
「これはやばいやつ」
小さい頃から多少の感覚もありましたし、姉ちゃんと一緒に何年もURAOTOをしてきたので、知識もあります。その全てで「これはアウトな気配」と感じたのです。
部屋に戻るよりもまずは明るい場所へ!と思い、猛ダッシュで自販機ルームへ。透明なガラスで囲まれたその部屋に飛び込み、背後で扉を閉めたその時
握っていたドアの取手がぐぐぐっと強く反対に回されるのを感じました。 すぐさま、姉ちゃん直伝の
「うオラっ!!いいかげんにしろ!何が面白いんだ!こっちはジュース買いに来ただけだ!」と叫んだところ、一瞬で嫌なまずい気配が吹き飛び、取手も普通の状態に戻ったのです。
2)僕と姉ちゃんはお互いの学校を卒業した次の日に二人でバックパックを背負い、関西の霊場巡りにでかけたことがあります。
家族で卒業旅行というのも珍しいかもしれませんが、お互いに霊場と歴史溢れる古道巡りが趣味なのでちょうど良い機会だったのです。
そんな中、古墳が点在する地域にて姉ちゃんが「古墳は時々アピールするよね」と言い始めました。最初は「何が?笑」という感じだったのですが、自転車で古墳巡りをするうちに地図をみなくとも「この奥に古墳ありそう」みたいな感覚がわかるようになったり、古墳に登った際に足元から「ずずずずずず」と微動のような声のような感覚を感じ取ることがありました。
旅の最中は自分の感覚が鋭敏になり、古代の人々と繋がったようで楽しくておもしろくてありがたくて・・・・という状態でしたが、日常に戻り、社会人となり、日々忙殺されている中でその感覚は忘れていきました。
そんな時、友人から「あのさ・・・お前だけには伝えたいんだけどさ。変なこと言ってるかもしれないけどさ、この前、俺、古墳がある公園行ったんだよ。そしたら、明らかに足元つまり古墳の中、地中から『ぼおおおおわああああああ〜〜〜〜』みたいな声が聞こえていたんだ。あれなんなんだよ。嘘だろって感じでさ。どんな怖い話でも聞いたことねえよ」と言われ、あの日の記憶が鮮明に甦りました。
「あるらしいよ、そういうこと。俺もそんな感じのことあったよ。なんか言いたかったのかもね」と言ってさわやかに別れましたが、友人のきょとんとした顔が忘れられませんw(「そんなことあるわけねえよw」と言って欲しかったのか?)
姉です。弟のこの話は直接聞いていたので、特にここでアドバイスすることはないのですが、嫌な気配は自分が身構えていない時、突然起こります。そのような時に、