URAOTO-toにてアイテムをご購入いただいたお客様に配布しているURAOTO LETTER。
2021年2月15日より第2号の配布が始まりました。
URAOTO LETTERとは
『URAOTO-to』にて、不定期に発刊しいている冊子『URAOTO LETTER』。
最新号は発刊から1ヶ月間、『URAOTO-to』でアイテムをご購入いただいたお客様に無料で配布しております。
無料配布期間終了後、通常販売にてご購入いただけます。
(販売開始日は毎号未定となりますが、販売開始時はアナウンスいたします)
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今号より新たに始まった企画が「URAOTO姉弟の気になるあの人ご訪問」。
姉と弟が、今気になる人にお話を伺いにいく企画です。
第1回目のゲストは、株式会社コルクの 佐渡島庸平氏。
「物語の力で、一人一人の世界を変える」
それを社のミッションに掲げ、これまでに『ドラゴン桜』『働きマン』『宇宙兄弟』など、数多くの人気作品を世に送り出していらっしゃいます。
自身も多くの文学に触れ、話すこと、文章を書くこと、【言葉】を組み立てることを得意とする氏に話を聞いていくと、目指す未来は『脱言語化』という境地でした。
作家の才能を見極める直感力
その感覚を磨くため、日々行っていることとは
多くの才能を見出すために、どうあるべきなのか
姉と弟で、とことん話を聞いてきました。
こちらの対談は前編と後編がございます。
前編はURAOTO LETTER vol.2に納められています。
後編を当記事にてご覧いただけます。
URAOTO姉弟の【気になるあの人ご訪問】vol.1
〜前編のつづき〜
佐渡島(以下、佐): そうなんです。
『情動は感じやすいもの』
『感情は感じにくく、自分でも観察しにくいもの』
と客観的に捉えることで、「自分の中には表現し難い感情がある」ということを理解できて…表現に磨きがかかったなと感じられるようになると思います。
僕は長い時間、作家のそばにいるので「今あなたはこういう感情なんじゃないか」ということを伝えることができる。それをうまく伝えることが僕の役割で、新人作家を成長させられるのかなと。
そういったときに、お姉さんの持っている能力にとても興味が沸きますね。
才能を見抜き開花させるということ、2人のアプローチ方法
姉: その点でいうと、私は少しずるいのかもしれないです。佐渡島さんのように、相手を長く観察した結果や、今までの作品の傾向から答えを導き出すことなく、その人自身が持つ才能や未来が視えてしまうから。
その方を視て「あなたは戦いの物語を描こうとしているけど、今は人間の感情を静かに切り取った作品を描く方が良いです」と、相手と共に積み重ねた経験なしに結果を出せてしまう。もちろん、その結果に自信はあります。今では相手の状況に合わせてアプローチができるようになりましたが、以前ははたしてそれを相手に伝えることが良いことなのか、悩んでしまうこともありました。
迷いながらも経験を積んで、自分なりに積み上げてきた人にそれを伝えることって…結構勇気がいることでもあります。
佐: お姉さんのように1時間で話さなければいけない場合、それでいいんだと思いますけどね。
僕もたまに、自分のやり方が占い師みたいだなって思うことがあるんです。作家と長く話していく中で、
- あなたは爆発的ヒットを出す作家になりましょう
- あなたは30万人に安定的に売れる作家になりましょう
と大枠を仮定し、「なぜならあなたは今こういった作品を作っているから」と逆算して説明します。僕の場合は、何度も一緒に打ち合わせをするから、様々な言葉を尽くす必要があるだけなんじゃないかと思います。
本当は僕の場合、もっと相手に対してぼんやりしたことを投げかける方が、もしかしたら作家本人が自分で動けるのかもしれないですけどね。
弟: 問いかけるような感じですか?
佐: そう、相手が疑問を抱けるような。僕に論理的に筋道をたてて説明されると、作家も納得せざるを得なくなってしまうから、どこかに拠り所を残したいというか。
だから、僕はより直感力に磨きをかけて、意図的に言葉を減らせる人間になりたいです。
弟: それが『空』の余白を作るということなんですね。佐渡島さんのように、感情と向き合うための道筋を一緒に作ってくれる人って、誰にでもいるわけではないじゃないですか。
読者の皆さんの中にも、自分の感情と向き合うのが苦手だという方もいるかと思うのですが、そういった方が感情と上手く向き合うコツって、お2人は何だと思われますか?
姉: そうですね、自分の感情と向き合うのが苦手な方ってとても多いと思います。
その場合は、
- 自分の気持ちを客観視する
- アドバイスを受け入れる姿勢を作る
ことが大切かなと思います。
これは占い師や霊能師の方に共感していただけるかもしれませんが…どんなに正しくても、急に核心を突かれてしまうと、人って瞬間的に反発心が増強するんです。
たとえば、不眠症で悩んでいる方の本当の悩みが『パートナーとの不調和』だったとします。
私には初めからその『不調和』が視えているのですが…いきなり「不眠はパートナーとの不調和が原因ですね」と伝えてしまうと「それは違う!」って反発を受けてしまう。
これは人間の心理の1つで…自分では認めたくないと思っていることを、他人に核心を突かれると、ちくっと痛いんです。だから「そんなことはあり得ない!」と反射的に否定してしまう。
でも、順序正しく問題を紐解いていくと、とても早く理解していただけることが多いです。
なので、自分と向き合うには、まず自分の気持ちを客観視すると決めること。そしてゆっくりでいいので、他者からのアドバイスを受け入れる姿勢を作ることが大切かなと思います。
佐: たしかにそうですね。人は本心や核となる部分を隠そうとする癖があるのかもしれません。新人作家の場合も「感じるより考えなければならない」と思っている人が多いと思うんですよ。
作品に織り交ぜる感情は、ポジティブな感情でなければならないと思っている人が多い。
憎しみや怒りなどのネガティブな感情を、かき消そうとしているのが見える時があるんです。
でも、他人に向けない方が良い感情があるだけで…感情そのものに良いも悪いも無いと思うんです。怒りも喜びも自然な感情。むしろ湧いてくる全ての感情を生かしてあげたほうがいい作品が生まれる。
感情を行動するための【エンジン】にするのは問題だけど…【ガソリン】にするのは、作家にとってとてもポジティブなことだと思いますね。
新人作家が大きく成長するために、できるだけ多くのマインドブロックを取り払ってあげたいですね。
弟: 僕は『今日調子が悪い』ということを気付きたくないと思ってしまうタイプです。常に強い自分で相手と接していたい…その日一日の戦闘力が落ちてしまって、使い物にならない自分を認めるのが怖いです。
佐: それは、今日調子が悪い自分を『悪いこと』だと思っているからですよね。そんな日は逆に、「今日は人に助けてもらえるいい日だな」って思ったら気持ちが楽になるんじゃないですかね。物事の良し悪しを決めているのって、今の社会の価値観でしかないから。 これは『うさんくさい』という話にも繋がりますが、価値観は変わっていくものです。なので、それに縛られて無理する必要はないと思います。
弟: 確かに、『こうでなくてはいけない』と決めつけているだけかもしれない…違和感にこそ、真正面に向き合って行かなくてはいけないということですね。
佐: 価値観が変化することって、逆にパワーアップしているように感じますけどね。人が探究していること自体を否定する人がいたとしても、この人は探究に興味がないんだなと思うだけ。もちろんそれも、僕は否定しません。
更に感覚を研ぎ澄ませるためには
佐: 今日こうやってお話しするまで、自分が直感的に動いていると思っていなかったけど、意外とそんなことないのかもしれないと思いはじめてきました。
姉: 佐渡島さんは霊感ゼロではないですよ。元々少し霊感がある人だと思います。私も今日佐渡島さんの人を見極める方法を伺って、その行為自体は限りなく霊感に近いんだと感じました。
感覚はすでにとても鋭いけど、それが霊感とイコールで考える確証には至らないから、そこに向かって言葉で説明をしていらっしゃる部分もあると思います。このままヨガや瞑想を続けていたら、開いてくるかもしれませんよ。
佐: その力を極めようと思うと、言葉を使う時間を意識的に減らしていかないと難しいですね。
今の忙しさだと、空いた時間でふっと2分間くらい瞑想することしかできないんですけど、もしかして、修行僧が木の前で瞑想するのと同じで、石を握ってやったらすぐに没入できるのかなって思ったら、石、欲しくなってきちゃいました。
弟: URAOTOSTONEの中には、『瞑想石』っていうジャンルのものもあります。
姉: 『瞑想石』や『感情解放石』などは、限られた時間にスムーズに瞑想したい方にはぴったりだと思います。
ヨガや瞑想、呼吸法で気の巡りを整えた後に石を見たり触ったりすると、今まで感じなかったような温かさや、ぴりっとした痺れを感じたりするようです。
私は触らないでも視えてしまうので、ずるいのですが(笑)
佐: 石って瞑想をやりやすくしてくれるブースターみたいなものですね。
ちなみに、常に身につけていたいと思った時におすすめの持ち方ってあるんですか。アクセサリーだと手軽に身につけられるように思いますが、僕は数珠のブレスレットのようなものがあまり好きじゃなくて…
姉: 石によって様々ですね。
- 家や職場に置くのがおすすめの石
- 常に身に付けるのがおすすめの石
- 原石のままが良い石
- 特に良いエネルギーのある部分まで削った方が良い石
弟: ジュエリーにする時は、石に穴を開けない方がいいって、姉ちゃんいつも言っているよね。
姉: そうですね、穴はわざわざ開けない方がいいかな…とは思います。
加工する方の腕次第なところもありますが、穴を開けた箇所から、力がシューッと抜け出しているのを幾度となく見てきているので。
私たちのURAOTOSTONEは、せっかく世界各国を自分たちの足で回って探してきたものなので、石が本来持つ力をそのままキープしてお届けしたいと思っています。
佐: デパートに入っているパワーストーンショップだと、割と簡単にパワーストーンが手に入ると思うのですが、そういうところでも力のある石ってあるんですか?
姉: 力が強い石というのはあまり見たことが無いですね。でも…
- この石を持つ事で今日は一日頑張れる
- 緊張する時に持つと安心できる
というように、自分なりの理由付けをしたら、実際にその石に力を感じられなくても、持つ意味があるとは思っています。
日本各地で開催されているミネラルショーでは、ものすごい力を持った石を見つけることができます。ただその中でも、販売されている方の石に対する愛情は大いに比例していると感じますね。
佐: そういう力って、石以外からも感じますか?
姉: 他にもたくさんありますよ!木や植物、貝や珊瑚なんかからも強い力を感じます。石は何世紀もかけて形成されたものもあるので、そういった点で力の強いものが多いですね。
ただ、これは石を持つみなさんに知っていていただきたいのですが…石を持ったからといって「絶対に幸せになれます!」ということではありません。
あくまで持ち主の【気】を高めるサポートをしてくれるもの。大切なのはご本人そのものなんです。
佐: 初心者にとっては、自分の感情を引き起こすスイッチのような役割になるんでしょうね。
姉: そうですね。もの以外にも、音楽や香り、火の揺らぎなど、感情のリズムを変えたり、整えてくれるものもありますよ。
今は【ソルフェジオ周波数】を取り入れた音楽をURAOTOで作っています。
例えば174ヘルツは『瞑想に良い』のですが、音楽家の友人と共同開発で、一から作り上げています。
それぞれのヘルツに世界共通の役割がありますが、URAOTOならではの解釈でお届けしたいですね。
導入となる音楽を聴きながら、自分に合う石を持って、瞑想に没入していただくお手伝いができたらと思っています。
佐: なんでも【スイッチ】になると考えればいいんですね。御守りですね。
姉: そうですね、最終的にはものに頼らずに感覚を研ぎ澄ませる…自分自身の中に【スイッチ】を持てることが瞑想の真骨頂かなと思います。
おわりに
姉: 佐渡島さんがご自身でヨガや瞑想をはじめられたこと、本当に良い流れだと思います。
ゆくゆくはもっと自然に溶け込んでいく方なんじゃないかと思います。誰もいない浜辺や、ジャングルの中で過ごしたり瞑想することで、さらに可能性が広がるんじゃないでしょうか。
自然の摂理や流れを受け止めて仕事をするのがぴったりなんだと思います。
ぜひいろんな場所で瞑想をしてみてください。
佐: 実は今ちょうど自然の多い場所に移住したいなと思っているんです。場所も実は絞っていて…
姉: すごく合っていらっしゃると思います。
佐: 移住することで、それがいい作品を多く残すことにつながったらいいなと思います。
編集者としていい作品を作るのって『手術が上手い医者』って感じがするんです。じっくり時間をかけて、1人ずつしか救えない。
でも、僕は1人でも多くの作家を育てたい。
そうなったときに、言葉を使った教育しかできないということでは、限界があると思っています。
作家に対して、僕が「自分の作品を読んでいるな」という感覚を与えることで、彼らも浮ついた作品は作れないと思うので、そんな存在になりたいなと。
感覚や精神と向き合い、当たり前の価値観を手放した作品
僕が瞑想でたくさんのことに気付いたように、読者にとって『気付き』になるような作品
漫画で描かれる【概念】や【感情】が、当たり前のように現実世界にも溶け込んでいくきっかけとなる作品
そんなものを作り続けていきたいですね。
姉: おこがましいかもしれないですが…とても共感しています。私も同じ気持ちで、スピリチュアルをもっと日常に溶け込ませていきたい。
本来人間が持っていた感覚を、多くの人に呼び起こしてもらいたい。
自分の【感情】を押し殺すのではなく、許容し、解放してほしいです。
過剰に不思議に思われることなく、カジュアルに溶け込んでいけばいいな…と思います。
佐: 昔の日本を思うと、今よりももっとスピリチュアルが身近にあった気がします。
- 平安時代の陰陽師
- 方位を大切にすること
というものが当たり前にあった。でもそれって、無知ゆえの行動ではなくて…実は現代人よりも優れたセンサーを持って生きていたんじゃないかとも思います。
姉: 時代の変化と文明の進化の中で、少しずつ鈍くなってしまった感覚を、そのままにしておくのはもったいないとも思っています。自分の感覚の広さと豊かさには、無限の可能性があるのですから。
せっかく素敵な感覚を持って生まれたのだから、当たり前に認め合い活かしていける世界を作りたいですね。
すごく刺激的で、改めて希望を持てる対談でした。
今日はたくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました!
佐: こちらこそありがとうございました!
対談者プロフィール
佐渡島庸平氏プロフィール
1979年生まれ。東京大学文学部卒。講談社を経て、2012年クリエイターのエージェント会社、株式会社コルクを創業。
三田紀房、安野モヨコ、小山宙哉ら著名作家陣とエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。
従来の出版流通の形の先にあるインターネット時代のエンターテインメントのモデル構築を目指している。
Twitter:(@sadycork) / YouTube: 【編集者 佐渡島チャンネル】
改めまして
『URAOTO-to』とは
『占い師と弟 (URAOTO)』から始まったプロジェクト『URAOTO-to』
幼い時から霊能師として活動している姉は
その顔を持つ一方で
世の中に存在する本当に力の篭もった
不思議な石を集めることを趣味としていました
『URAOTO-to』では、
姉と弟で世界の色々な現場を巡り
1つ1つ石を吟味し
力の篭もった本物の石を入手してまいりました
その石のことを「URAOTOSTONE」と命名させて頂き
皆様にご提供させていただいております
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